匠ぷらっとSHOPSIII 特別企画
諏訪のものづくりの原点 下諏訪倉庫で考える
今、日本中で、都市と地方の資本格差が顕著に表面化してきています。
そこには弱者と強者の論理の中、地方の生活者である私たちが弱者の立場に置かれてることを認識して、今まで以上に自分たちの暮らしについて、自分たちの住む町について、他人任せではなく、真剣に考えなければいけない時代になってきています。
自分たちの町の財産はなにか。それをどう生かすか。
諏訪地方の近代の先人たちは、ものづくりを糧にこの町を支えてきました。
しかし、1990年以降の失われた10年の間に、この町を支えた多くのものづくりは海外へ流失し、町の中心街はかつての面影を失い、それを奪った都市型・郊外型の生活さえも色あせてきています。私たちの先人達は「つくる」ということを通じて単に「モノ」だけでなく「仕組み」や「人」といった様々な価値づくりを行い、この地域を支えてきました。今、私たちは、「諏訪」だからできる「ものづくり」と「まちづくり」のあり方について考えてみたいと思います。
10月16日 午後1時30分 下諏訪倉庫 ぷらっとSHOPS?会場内
柳沢 京子氏
切り絵アーティストとして日本だけでなく世界的な著名作家。NPO法人ふるさと研究所を立ち上げ、長野県の様々な分野におけるグランドデザインを提案している。
長野市在住
島 裕氏
日本政策投資銀行新産業創造部課長。日本各地の産業活性化の現場に立会い、様々な地域活性化事例について精通。諏訪地域の工業現場についても詳しく、諏訪の企業連携事業にも参画されている。
中島 聞多氏
信州大学人文学部教授。
NPO法人信州・大学地域連携プロジェクトを創設。研究は応用情報学・情報経営論であるがビジネスはもとより、行政、医療、ITなど、おもちゃ問題ではなく現実問題のソリューションをめざしている。
コーディネーター NPO法人匠の町しもすわ あきないプロジェクト
専務理事 原 雅廣