下諏訪まちづくり講演会

  • 日時:平成17年8月21日(日)
  • 午後2時〜 まち歩き    
  • 午後5時〜 まちづくり講演会
  • 場所 諏訪湖時の科学館「儀象堂」
  • 講師:(有)川上建築設計室 代表取締役
    川 上 恵 一
  • 司会 一級建築士 両角 修二

○司会 地域づくり、まちづくりとして考えていく、進めていくということはどういうことかということで、たまたま匠の町あきないプロジェクトの方々、それから下諏訪町の皆さんと一緒に、私もぜひ何か役に立ちたいと考えています。本日の講師川上先生はまちづくりについて、色々な御活躍を目にしたり、耳にしております。川上先生から色々な建築、それからまちづくりに先生が関わり、いろいろ進めていらっしゃる事を御紹介していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○川上 私は塩尻出身で、塩尻でもいろいろのことに関わらせてもらいましたが、塩尻峠を1つ越えますと、ちょっと松本平と違い、諏訪は御柱があって大変な文化の進んだところでうらやましいところ、そういう存在感があります。
 私も、松本の中心街も手がけさせていただきましたが、私はどちらかというと、まちづくりとか、そういう大きな話ではなくて、古い木造の、特に最近古民家が日本中で持て囃されていなすが、古民家再生を勉強しながら少しずつ仕事としてやっていくうちに、1つの民家を直すことが、実はその周りの町のことまでかかわるようになってきてしまったということで、決して私自身は大きなまちづくりの専門家でも何でもありません。しかし、下諏訪のような歴史のあるまちは、単に「まちづくり」ということだけではなく、その前にやらなくちゃいけないこともあるだろうということがだんだん確信を持ってくるようになりました。
 故に「まちづくりはどう考えているのか」と聞かれれば、まず私は、まず歴史のある町はそこに住む人たちがその町を好きになるということと答えますね。では、好きになるにはどうしたらいいかというとよく見るということです。だから、今日、下諏訪をウオッチングしましたよね。私は本当によそ者として皆さんと一緒に歩いたのですけれども、その中には、地元の人がいて、それから専門家がいて、何ですか、この町のことを愛する、変なおじさんというか、あと奥さん達もいたりして、それでその人の話を聞いていくことで私も勉強になりましたし、それからその人たちも、建築を勉強したりして、これは相乗効果というかね、そういうことを私は感じた中で、まずとにかく一番先にやることは町をよく見る、そしてまちの人をよく知る。まちの中のことを勉強して、諏訪はおもしろいなと。人材にしろ、それから建物にしろ、その歴史にしろ、そういうものをまず知ることだと思います。