暮らしを考えるフォーラム レポート

日時 3月11日PM1時〜
場所 下諏訪文化センター 小ホール
主催 下諏訪NPO連絡協議会 共催 下諏訪町


参加人数 約40名

共通コーディネータとして藤村望洋氏 
地域再生マネージャー/早稲田エコステーション事業部長に
お願いし各部を進行いただきました。

 

 

第一部 生ゴミリサイクルと諏訪湖の水環境について考える

パネリスト
池田立一氏 株式会社 プラスコンフォートふるさとの森事業部取締役
中島恵理氏 環境省水・大気環境局所属 富士見町在住

池田氏から早稲田での取り組みも含めて生ゴミ回収の苦労について実例を交えながら話をいただきました。以下、池田氏コメント要約
『 下諏訪の場合、生ゴミリサイクルはまだ立ち上がったばかりでこれからであるが、装置の能力に対しての投入が少ないので今のところはうまく堆肥化できています。経験的にこれから必ず色々な困難な状況に直面しますのでそれにめげず次へ繋げることが大事です、また、公の力で収集するのではなく、自発的に持ってくる仕組みは素晴らしいと思います』


(左:池田立一氏、中:中島恵理氏)

中島氏から、諏訪湖に堆積した養分を畑に戻すことで、ひとつのリサイクルになる話の例で、外来種駆除した魚を堆肥化して、肥料にすることで、野菜をブランド化する試みもおもしろいという提案もありました。

第二部 震災について考える

パネリスト
木谷正道氏 地域防災を進める会代表/平塚耐震補強推進協議会副代表
横内康行氏 社会福祉法人あいのわ福祉会理事/足立あかしあ園長
五辻活氏  東京災害ボランティアネットワーク専門員(高根町住民)


(左:五辻活氏、中:横内康行氏、右:木谷正道氏)

五辻氏から、下諏訪における地質学的な面から、仮にここで地震がおきたときの公に発表されているシュミレーションについて話がありました。以下、五辻氏話から
『 下諏訪の場合、フォッサマグナの北側に隆起した岩盤の上にあり、この岩盤が年間数センチずつ北西の方向へずれています。諏訪湖の南側は南西へずれていることからこの隙間にできたのが諏訪湖です。下諏訪の乗っている岩盤が10cmくらい横ズレすると、おおよそ5分間ゆれ続ける可能性があります。これは、阪神や長岡のケースでは揺れは数十秒でしたのでとても長い間この揺れに耐えなければなりません。』

横内氏から、足立あかしあ園における耐震構造の介護施設についてお話がありました。

木谷氏から、平塚市で取り組んでいます、数十万でできる耐震補強について話がありました。特に神奈川・東京では尋常でない被害が地震によって想定されておることから、一件でも多くの被害を減らせるように死にもの狂いで耐震補強を進めているとのことです。

藤村氏から、ご自身の阪神での経験も踏まえ、地震が起きたときの心得について話がありました
『 まず、自分の命を守ってください。揺れているときはとにかく何もできません。その間、まず、どうにかして生き延びてください、地震が起きたときこうしましょう、ああしましょうというのはその後です』

第3部 きたにまさみちコンサート


(左:きたにまさみち 、中・右:全員で信濃の国を合唱)

第二部の木谷正道氏がきたにまさみちに変身して弾き語りコンサートです。
会場の皆さんも交えた癒し系コンサートです。フォークソングからポップスなど多彩な歌声を披露。

まとめ

講師の皆さんは評論家や研究家ではなく、実際の現役実務者であることから
非常に判り易く、具体的なお話ばかりで参考になりました。
特に、震災関係では意外に下諏訪の現状について楽観的で考えていたことが、現実的には大変危険な可能性もあることを知らされ大変ショッキングでした。
講師の皆さんからは、これで終わりではなくせっかく下諏訪に縁ができたので、どんどん協力させて欲しいという言葉をいただき、素直にこれからも良い関係を構築できればと思っています。