江戸時代のように、世の中の価値観が固定されて300年も継続すれば職人技術の粋を極め熟成させるのに十分な時間とそれに対する経済的な価値が維持できますが近年のように世の中の価値観がめまぐるしく変わっていく時代では職人技術を極めて且つ経済的な維持していくのに非常に難しい環境であると考えられています。
ただ技術は現代の記録技術を使ってきちんと記録しておけばいくらでも復活でき、また、年配の職人さんからそのノウハウを聞き出してその中に必要な情報をピックアップして新しい用途へ展開していくようなアレンジの作業が必要とも考えられています。また、そのためには、技術はあくまでも道具(手段)であり、それを必要とする(使う)人の感性やスキルが大切だと熱く話されていました。